「毎日しっかり歯磨きしてます!」
そうおっしゃる方でも、染め出しをしてみると…意外と赤く染まる場所があるんです。
こんにちは。歯科衛生士の隅田です。
今回は「染め出し」についてお話しします。
■染め出しってなに?
染め出しとは、歯の表面についている“プラーク(歯垢)”を赤や青で染めて、目に見えるようにする方法です。
一見キレイに見える歯でも、実は汚れがしっかり残っていることも…。
私たちが定期検診で使っている染め出し液は、お口の健康チェックにとても役立ちます。
■なぜ染め出しをするの?
歯垢は、むし歯や歯周病の原因になります。
そしてやっかいなことに、歯とほぼ同じ色なので、目ではほとんど見えません。
染め出しをすると、「どこが磨けていないのか」がはっきり分かるので、自分の磨き方のクセや苦手な場所に気づけるんです。
■歯医者さんでやるとどんなことが分かるの?
たとえば、いつも左側の奥歯が赤く染まる方がいれば、「左手で磨いていますか?少し当たり方が弱いかもしれませんね。」といったアドバイスもできます。
患者さんと一緒に鏡を見ながら、「ここ、もう少し丁寧に当ててみましょう」とお話する時間は、私たちにとっても大切な時間です。
■実は、おうちでもできるんです
染め出しは、歯科だけのものではありません。
市販の染め出し液やタブレットがドラッグストアなどで手に入るので、ぜひ一度ご家庭でも試してみてください。
「子どもがちゃんと磨けてるか気になる…」
「自分の磨き方に自信がない…」という方には特におすすめです!
■染め出しで歯磨きが上達します
染め出しを続けているうちに、「ここがいつも残るな」と気づけるようになります。
その積み重ねが、むし歯や歯周病の予防につながっていくんです。
特別な道具がなくても、ちょっとの工夫と習慣でお口の健康は守れます。
最後に
「ちゃんと磨けてるつもり」が「ちゃんと磨けてる」に変わる染め出し。
気になる方は、検診のときにぜひ声をかけてくださいね。
一緒に、今よりもっと健康なお口を目指していきましょう!