歯を失う原因の75%は虫歯と歯周病と言われています。その大きな要因となるのが歯並びです。成人矯正は噛み合わせの改善と美しい歯並びを整えるだけではなく、虫歯と歯周病予防にも効果を発揮します。
栗林歯科医院では、歯と上顎の成長がほぼ止まる11歳以上の方の矯正治療を成人矯正と位置づけています。一般的に用いられる固定式矯正装置の「マルチブラケット」や「舌側装置」で、およそ2〜3年にわたり治療を行います。


動的治療

フロー図

治療準備

検査の結果を踏まえて、矯正治療を開始する前に行うべき処置をします。矯正前に治療が必要な虫歯や歯周病があればその治療を行い、一部の叢生(歯の表面と高さが不揃いな状態)などの症状によっては、抜歯を行う場合もあります。特殊なケースを除き、事前処置は当医院で行うことが可能です。併せて歯のクリーニングや矯正開始後のブラッシング指導も行います。

動的治療(第2期)

患者様の希望を伺いながら、矯正装置としては主に「マルチブラケット」を使用し、症状によっては別の矯正装置を選んで装着し、治療を開始します。この治療で歯や顎の骨をゆっくり動かし、理想の位置に近づけていきます。期間は症状によって異なりますが月1回の通院で2〜3年が目安です。

保定観察期間

正常な位置に並び揃った歯を後戻りさせず、その位置で安定させるためには、動かした期間と同程度の時間がかかるとされています。そのため動的治療期間が終わった後、矯正装置を外し「バイオスター」「プレフィニッシャー」といった可撤式または固定式の保定装置に切り替えます。この間、3ヶ月に1度のペースで2年程度の通院が必要になります。

メンテナンス

保定観察期間を終えて特に問題がなければ治療終了です。美しく整えた歯並びを維持するために、当医院では3ヶ月に1度、通院による歯のクリーニングと歯磨きチェックを行うことを推奨しています。

メリットと注意点

成人矯正の場合、本人の治療に対するモチベーションが高く、2〜3年かかる治療を積極的に行う人が多いという特長があります。また治療段階が一つなので、小児矯正より短期間で治療を終えられる場合もあります。しかし顎の成長が止まってからの治療になるので、抜歯や症状によっては外科的手術を含んだ処置が必要になる可能性もあります。また成人の場合は、日々の生活が不規則になりがちで歯磨きや通院がおろそかになってしまったり、熱心なあまりインターネットなどからの情報によって自己判断してしまうケースもありますが、きちんと自己管理をしながら不明点は必ず医師に相談するようにしましょう。