親知らずの抜歯は本当に痛いのか

親知らずの抜歯は痛いのか、という疑問は非常に多くの患者さんから寄せられる質問です。
実際のところ、「痛みの感じ方」や「抜歯の難易度」は個人差があり、一概に「痛い」と断定することはできません。

まず、抜歯中の痛みについてですが、現在の歯科治療では、局所麻酔が非常に有効に働きます。
多くの場合、麻酔がしっかり効いていれば、抜歯の処置中に痛みを感じることはほとんどありません。
感じるのは「圧迫感」や「引っ張られる感じ」であって、鋭い痛みではないのが一般的です。

ただし、親知らずが骨の中に埋まっている「埋伏智歯(まいふくちし)」である場合、外科的処置が必要になることがあり、
埋伏している位置が深いと、術後の腫れや痛みが出やすくなる傾向があります。

抜歯後の痛みについても、これまた個人差があります。
通常は、処置の直後から数日間は「鈍い痛み」や「腫れ」を感じることが多く、特に2〜3日目がピークになるケースが見られます。
これに対しては、鎮痛薬の服用で十分にコントロール可能です。

なお、「ドライソケット」という合併症が起きると、抜歯後に強い痛みが出ることがあります。
これは、抜歯した穴の中に血のかたまりができず、骨が露出してしまう状態です。
発生率は数%程度とされており、喫煙者やうがいのしすぎによってリスクが上がると報告されています。

まとめると、親知らずの抜歯は、処置中は麻酔で痛みを感じにくく、術後の痛みも通常は一時的です。
ただし、難症例や体質によっては痛みが強く出る場合もあり、それを完全に予測することはできません。
よって「親知らずの抜歯=必ず痛い」とは言えず、「人による」と答えるのが正確です。
不安がある方は、担当の歯科医師としっかり相談し、自身のケースに応じた説明を受けることが大切です。

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