歯科医師勉強会【1月23日】

カテゴリー:Information , 勉強会、セミナー 投稿者:【 Medical Director 】 堀口 紀

【メンバー】
《歯科医師》
栗林研治理事長、津島克哉本院院長、和田俊一郎第2診療所院長、堀口紀、川野裕貴子、高山千穂、
金箱志桜都、大原裕太、星優生

《歯科技工士》
高屋奈央

【内容】
安香先生の人生と未来の歯科医師に期待すること
安香譲治先生

【感想】
今回の勉強会では安香譲治先生をお招きして、お話をしていただきました。
安香先生は、当院の矯正専門医であり、アメリカにあるノースウェスタン大学に留学され、日本では数少ない矯正の専門医であります。

安香先生が
・なぜ矯正医になったのか
・なぜアメリカに留学したいと思ったのか
・矯正治療で大切にしていることは何か
・これから私たちに期待することは何か

等のお話をしてくださいました。
安香先生の貴重なお話を聞けて、日々の診療で安香先生が大切にしていることがよく分かりました。
私たちも活かしていきます。
歯科医師勉強会担当:堀口 紀

IMG_9322

IMG_9323

 

 

 

 

 

◆栗林歯科医院 公式LINE始めました!
治療に関するご相談、ご予約はLINEメッセージからも承ります。
お気軽にお問い合わせください。

公式LINEの友達追加はこちら↓

https://lin.ee/8eeSWd

 

 

◆公式Instagram始めました!
お口に関する情報を配信しています。
是非、覗きにきてください!

栗林歯科医院公式アカウントのフォローはこちらからお待ちしております↓

https://www.instagram.com/kuribayashishikaiin_official/channel/?hl=ja


インビザライン矯正〜インビザラインをしたまま飲食できる?〜

カテゴリー:Blog , Information , みんなが知りたい“歯”のはなし , スタッフブログ , 栗林歯科医院コラム 投稿者:【 Medical Director 】 堀口 紀

1、矯正期間どれくらい?

当院の矯正治療は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正(インビザライン)の両方を合わせてのものになります。

ワイヤー矯正で1年半~2年、マウスピース矯正は1年~1年半を目標にしています。

ですので、ワイヤー+インビザラインの矯正治療で3年~4年となります。

ただし、マウスピース矯正の期間が長くなる場合があります。それは以下の2つです。

 

1)インビザラインは取り外しができる分、患者様の協力が無い(インビザラインを装着しない)と先に進みません。

 

2)虫歯ができてしまうと、治療が必要になります。あまりにも大きい虫歯になると、インビザラインが合わなくなる場合があります。そうなると再度、歯の型を採る必要があり、新しいインビザラインが来るまで1ヶ月かかります。

矯正期間は個人差があります。

 

 

 

2、医院にどれくらいの頻度で通院が必要?

月に1度の通院を原則としています。

なぜ月に1度の来院なのかというと、しっかりマウスピースでを装着していても、マウスピースが歯にフィットしなくなることもあります。それが知らない間に使用し続けていくと、予期せぬ方向に歯が移動し、仕上がりに問題が出てきます。

また矯正期間も長くなります。

これらのことを考えると月に1度の通院を原則としています。

ただし、遠方に行ってしまう等の理由があれば、期間をあけての定期的に来院していただく場合もあるので、担当医とご相談となります。

1度の来院で必要な時間は30分です。30分の中で1)写真撮影・2)レントゲン撮影(半年に1度)・3)クリーニング・4)新しいマウスピースのお渡しを行います。ワイヤー矯正に比べて治療時間はかなり短縮されます。

 

 

 

3、動かせる限界があるって本当?

インビザラインで歯を動かせる限界があるのは以下の3つの点です。

1)顎の拡大

歯並びが悪くなる原因が歯が埋まっている顎の幅が狭い事があります。

その場合、顎を大きく広げる(拡大)して歯を並べるスペースを作ることが必要です。

インビザラインではそれができないため、IPR(歯と歯の間を削って隙間を作る)をしてスペースを作りますがIPRするのも限界があります。

 

2)歯を後ろに移動させる(遠心移動)

歯を前に移動させることは簡単ですが、歯を後ろに移動させることは難しいです。

インビザラインでは全く移動できないということではないですが、かなり時間がかかります。

 

3)歯を根っこの方向へ押し込む移動(圧下)

矯正治療の中でも時間がかかる移動で確、垂直的に沈めるためには矯正用のネジ(強い固定源)が必要になります。

ガミースマイルといって上の歯茎が見える歯並びの方は、必ず上の前歯を圧下しないと改善しません。

インビザラインだけでは、この移動は少ししか行うことができません。

 

 

 

4、装着時間・なぜ長いの?

インビザラインの装着時間は20~22時間、1つのマウスピースは10日~2週間の装着を原則としています。

お食事をされる時・歯磨きをされる時以外は、インビザラインを装着した状態でいる必要があります。

なぜ装着時間が長いのかというと、1つのマウスピースで行える歯の移動が0.25mm、4枚交換することで歯の移動が1mmとなります。0.25mmの移動は1日で動くものではありません。

ゆっくり弱い力で移動させることができ、移動後その場所に定着させ、元に戻らないようにしています。

通常のワイヤー矯正は取り外す事が出来ないため、24時間の装着となるので、装着時間は長いというよりむしろ短いです。

またインビザラインは取り外して洗うことや歯磨きができるので、お口の中が清潔になります。

ワイヤー矯正は虫歯・歯周病になりにくいと言えます。

 

 

 

5、装着時のNGな食べ物・理由→インビザラインをしたまま飲食できますか?

インビザラインを始めて何を食べたら良いかよく聞かれます。

そもそもインビザラインを装着してお食事をとってしまうと、食べ物が美味しく感じられないですし、インビザラインが合わなくなってきたり、装置の中に食べ物が入ったりします。

お食事前に必ずインビザラインを外す習慣をつけると、億劫ではなくなってきます。

またコーヒー・紅茶・赤ワインなどの着色が強いものは、歯だけではなくインビザラインにも臭いが付いてくるので、口臭の原因にもなります。

さらにビール・炭酸水などもインビザラインの力を弱めてしまうので、歯の移動がうまくいかないこともあります。

インビザラインを装着していても飲食できるものはお水のみです。

それ以外はインビザラインを外してから、ご飲食するようにするのをお勧めします。

 

 

 

6、装着忘れで起こること

インビザラインを20~22時間、装着することを原則としています。

万が一、装着を忘れたり、紛失した場合どうなるか。

 

1)矯正期間が長くなる

インビザラインを装着していないことになるので、歯が移動しない、もしくは後戻りする可能性があります。

また紛失されたら再発注をしないといけないので、お手元に届くまでに1~2週間かかります。

 

2)再度歯の型を採る必要がある

歯が後戻りすると、インビザラインが合わなくなってくることがあります。

その場合は再度歯の型を取り直し、シュミレーションを立てなくてはいけないので、お手元に届くまでに1ヶ月かかります。

インビザラインは1つ1つのステップがとても大切です。

インビザライン1つで移動する量は少しでも、紛失したからといって飛ばして先に進むことはできません。

それでも万が一、1日装着できなかった場合は、1日多く追加して装着してください。

 

また紛失した場合は、

①当院へ連絡する。(紛失したマウスピースが何枚目かをお伝えください)

②1つ前のマウスピースを使用する。(歯並びがキープできる)

 

 

栗林歯科医院 公式LINE始めました!
治療に関するご相談、ご予約はLINEメッセージからも承ります。
お気軽にお問い合わせください。

公式LINEの友達追加はこちら↓

https://lin.ee/8eeSWd


歯科医師勉強会【12月17日】

カテゴリー:Information , 勉強会、セミナー 投稿者:【 Medical Director 】 堀口 紀

【メンバー】

《歯科医師》

栗林研治理事長、津島克哉本院院長、和田俊一郎第2診療所院長、堀口紀、川野裕貴子、高山千穂、

金箱志桜都、大原裕太、星優生、窪田悠

《歯科技工士》

高屋奈央

 

【内容】

咬合学・インターディシプリナリー(包括的診療)② 第二診療所Drによる ケースプレゼンテーション

田嶋 健先生

 

【感想】

今回の勉強会も田嶋健先生をお招きして、第二診療所に所属しています、和田・川野・窪田の症例について発表し、

ケースディスカッションを行いました。

田嶋先生は、オーストリアにあるウィーン大学に留学され、咬合学を専門に学ばれています。

口腔内写真・顔貌写真・キャディアックスデータ・模型分析・セファロ分析・筋触診 等

より多くのデータから分析することが大切で、そのデータを患者様に説明し、治療の提案をするという

前回のことも振り返られました。

今回はキャディアックスデータ(数字)をどう臨床に活かせるかを考えさせられるものでした。

 

 

 

 

歯科医師勉強会担当:堀口 紀

IMG_9084

IMG_9086

IMG_9087

IMG_9090

IMG_9091

IMG_9093


歯科医師勉強会【11月12日】

カテゴリー:Information , 勉強会、セミナー 投稿者:【 Medical Director 】 堀口 紀

【メンバー】

《歯科医師》

栗林研治理事長、津島克哉本院院長、和田俊一郎第2診療所院長、堀口紀、川野裕貴子、高山千穂、

金箱志桜都、大原裕太、星優生、窪田悠

《歯科技工士》

高屋奈央

 

【内容】

咬合学・インターディシプリナリー(包括的診療)① 本院Drによる ケースプレゼンテーション

田嶋 健先生

 

【感想】

今回の勉強会では田嶋健先生をお招きして、本院に所属しています、津島・堀口・高山の症例について発表し、

ケースディスカッションを行いました。

田嶋先生は、オーストリアにあるウィーン大学に留学され、咬合学を専門に学ばれています。

 

『咬合治療のナビゲーション』『咬合治療失敗回避のためのポイント38』を勉強会に参加したスタッフ全員読み、

事前に質問をさせていただきました。

 

フルマウス症例では

そもそも歯を失い、咬合が崩壊しているのは何が原因だったかを考えるために

口腔内写真・顔貌写真・キャディアックスデータ・模型分析・セファロ分析・筋触診 等

より多くのデータから分析することが大切である。

そのデータを患者様に説明し、治療の提案をする。

 

以上の点を学ばせていただきました。

 

 

 

歯科医師勉強会担当:堀口 紀

 

DSC_6245

DSC_6287

DSC_6307

DSC_6314

DSC_6327 DSC_6328

 

 


歯科医師勉強会【10月15日】

カテゴリー:Information , 勉強会、セミナー 投稿者:【 Medical Director 】 堀口 紀

【メンバー】
《歯科医師》
栗林研治理事長、津島克哉本院院長、窪田悠第2診療所院長、堀口紀、和田俊一郎、川野裕貴子、高山千穂、
金箱志桜都、大原裕太、星優生、神部賢
《歯科衛生士》
小野寺志穂、森明子、森さくら、阿久沢花帆、新岡みなみ

【内容】
咬合性外傷について
関野 諭先生

【感想】
今回の勉強会では5月に続き、関野 諭先生を医院にお招きして、
咬合性外傷についてご講演して頂きました。

関野先生の著書である『歯周病学の迷信と真実』を勉強会に参加したスタッフ全員読み、
事前に質問をさせていただきました。

・咬合性外傷は歯周病の原因とはならない。歯周病の原因はプラークの付着。
・咬合性外傷の基準は進行的な同様の増加を伴う歯根膜腔の拡大であること。
・健康な歯肉に関しては歯根膜腔の拡大は起こるが、アタッチメントロスは起きない。
・咬合性外傷があることで歯肉退縮は起きない。
・垂直性骨吸収像がレントゲン上に認められても、安易な咬合調整は行わない。

以上の点を学ばせていただきました。

 

歯科医師勉強会担当:堀口 紀

 

 

IMG_8722

IMG_8721


歯科医師勉強会【9月16日】

カテゴリー:Information , 勉強会、セミナー 投稿者:【 Medical Director 】 堀口 紀

【メンバー】

《歯科医師》

栗林研治理事長、津島克哉本院院長、窪田悠第2診療所院長、堀口紀、和田俊一郎、川野裕貴子、高山千穂、

金箱志桜都、大原裕太、星優生、神部賢

《歯科衛生士》

小野寺志穂、森明子、森さくら、阿久沢花帆、新岡みなみ

 

【内容】

エンドーペリオ病変について

宮下裕志先生

 

【感想】

今回の勉強会では7月に続き、宮下裕志先生を医院にお迎えして、

エンドーペリオ病変についてご講演して頂きました。

 

宮下先生の著書である『世界で最も成功率が高いスカンジナビアエンド 』を勉強会に参加したスタッフ全員読み、

事前に質問をさせていただきました。

 

・エンドーペリオ病変を診査診断する前に、必ず患者様に問診し、その病変がエンドなのかペリオなのかの情報を聞き出すこと。

・エンド由来なら歯周ポケットはおおよそ1ヶ所のみのポケット値が深く出てしまいますが、

ペリオ由来なら歯周ポケットは全周にポケット値が深く出ます。

・エンド由来であれば、まず感染根管処置を行い、エンド治療による成果を評価するため、

縁上のバイオフィルムマネジメントに留めることが必要であること。

・エンドとペリオの同時治療は、悪化する傾向があるため避けるべきであるということを学ばせていただきました。

 

レントゲンのみの診査診断ではなく、まずは患者様に問診する大切さを教わりました。

 

 

歯科医師勉強会担当:堀口 紀

 

IMG_8622

IMG_8623


歯科医師勉強会【8月20日】

カテゴリー:Information , 勉強会、セミナー 投稿者:【 Medical Director 】 堀口 紀

【メンバー】

《歯科医師》

栗林研治理事長、津島克哉本院院長、和田俊一郎第2診療所院長、堀口紀、、川野裕貴子、高山千穂、

金箱志桜都、大原裕太、星優生、窪田悠、神部賢

《歯科技工士》

高屋奈央

 

【内容】

総義歯の印象と咬合採得

松丸悠一先生

 

【感想】

今回の勉強会では松丸悠一先生を医院にお迎えして、

『総義歯の印象と咬合採得』についてご講演して頂きました。

松丸悠一先生は総義歯(入れ歯)の専門医で、多方面でご活躍をされています。

 

2017年の勉強会時にも松丸先生のライブデモンストレーションをしていただき、

そのビデオを見た上で事前に質問をさせていただきました。

 

・各患者様における解剖学的状態を視診・触診で確認してから印象を始めることがとても重要である。

・印象用トレーの適合で印象のクオリティが決まってしまうため、適合の良いトレーを選択した上で、

正中を合わせて印象採得すること。

・シリンジテクニックのコツ

 

上記のことを再度改めて確認することができ、印象と咬合採得のみでしたが、

内容がかなり濃い時間となりました。

 

歯科医師勉強会担当:堀口 紀

 

imageimage-2 image-3


歯科医師勉強会(歯科衛生士合同)【7月16日】

カテゴリー:Information , 勉強会、セミナー 投稿者:【 Medical Director 】 堀口 紀

【メンバー】

《歯科医師》

栗林研治理事長、津島克哉本院院長、窪田悠第2診療所院長、堀口紀、和田俊一郎、川野裕貴子、高山千穂、

金箱志桜都、大原裕太、星優生、神部賢

《歯科衛生士》

小野寺志穂、森明子、森さくら、阿久沢花帆、新岡みなみ

 

【内容】

プラークコントロール

宮下裕志先生

 

【感想】

今回の勉強会では宮下裕志先生を医院にお迎えして、

プラークコントロールについてご講演して頂きました。

 

プラークコントロールとは、

プラーク=歯垢

それを正しい歯磨きや食生活の改善で、虫歯と歯周病を予防することです。

 

ワインシュタイン先生の著書である『100%プラークコントロール実現のために』を勉強会に参加したスタッフ全員、こちらの書籍を読み、事前に質問をさせていただきました。

 

今回の勉強会は宮下先生の講義と当院の歯科衛生士によるのケースディスカッションを行いました。

 

中々、プラークコントロールが改善されないケースを出し、

「まずは患者様に質問をすることが大切で、虫歯・歯周病にならないために本当にプラークコントロールを必要と感じているか。

患者様の本心を知って、聴くことが大事である。」

 

歯磨きの仕方(テクニック)を一方的に教えるのではなく、

まずは『習慣』、その次に『歯磨きの仕方(テクニック)』、最後に『患者様のやる気』

この3つが揃ってはじめて、プラークコントロールを指導する準備が整ったことになる。

 

また『目標設定』を患者様に決めていただき、その目標に向かって患者様と一緒に

お口のケアをしていく。

 

参加したスタッフ全員が、上記のこと以上に多くの気づきを得ることができました。

 

日々の診療に生かしていきたいです。

 

 

 

歯科医師勉強会担当:堀口 紀

 

S__48357380

IMG_8296 IMG_8297 IMG_8294

 

 

 

 

S__48357383 S__48357386


根管治療 知っておきたい3つの知識

カテゴリー:Blog , みんなが知りたい“歯”のはなし , スタッフブログ , 栗林歯科医院コラム 投稿者:【 Medical Director 】 堀口 紀

こんにちは。栗林歯科医院 歯科医師 堀口です。
今回は根管治療の流れについて説明します。
1、根管治療とは
2、根管治療の流れ
1)虫歯菌(感染源)の除去、根管治療の前準備
2)根管洗浄と薬剤(貼薬)
3)根管充填
3、治療の選択肢・決定

 

1、根管治療とは

根管治療とは、いわゆる歯の根っこの治療です。
根管は歯の根の中の神経や血管など(あわせて歯髄と呼ばれます)が通っている管のことを言います。
根管治療は、歯髄が炎症や感染を起こした時に必要になります。
原因は深い虫歯、歯の亀裂、外傷などです。炎症や感染をそのまま放置しておくと、歯が痛んだり、根の周囲の組織に炎症が広がったり、歯肉が腫れたりします。場合によってはリンパ節が腫れたり発熱したりと全身的にも影響が出ることもあります。

根管治療によって、これらの症状が軽減したり、治癒したり、予防できたりするのです。
根管治療では、痛んだ歯髄を除去して、根管を注意深く清掃し、再度の感染を防ぐために根の中に詰め物をします。このように歯髄を除去する治療法を抜髄と呼びます。

一方、以前に根管治療が終了している根が再び感染してしまった場合にも、根管治療が行われます。この場合の治療法は、感染根管治療と呼ばれます。
(日本歯内療法学会、歯内療法に関するQ&A 引用)

患者様に根管治療をする(歯の神経を取る)必要があると説明したあと、
「歯を抜くということですか?」
ということを質問する方がとても多いですが、抜歯ということではなく、歯を保存して長生きさせる治療法なのです。歯を一本でも多く残すことは、健康寿命が長くなります。

スクリーンショット 2019-07-11 20.14.47

 

2、根管治療の流れ

1)虫歯菌(感染源)の除去、根管治療の前準備
まず根管治療を始める前に、原因となる虫歯菌をしっかりと除去しなくてはなりません。
虫歯菌が残っている状態で歯の中の神経に触れると、菌が根管の中に多く侵入してしまいます。
患者様から
「こんなに歯を削って大丈夫なの?」と心配されますが、それだけ虫歯菌が進行しているということなのです。
虫歯菌の範囲が狭い場合は、ご自身の歯(歯質)の量が残ることがありますが、
虫歯菌が広範囲で歯質があまり残っていない場合は、根管治療の前準備として『隔壁』を行います。
これは、歯の根っこだけになったところにプラスチックの材料(レジン)を壁みたいに作る方法です。目的は、唾液の中にもバイ菌が多数いるため、治療の際に根管の中に唾液の侵入を防ぐことと、薬がお口の中に漏れるのを防ぐ役割をしています。
ここまでが根管治療の前準備です。

スクリーンショット 2019-07-11 20.24.59

上の写真は隔壁を作製中のものです。

 

2)根管洗浄と薬剤(貼薬)
根管治療を始める前には必ず『ラバーダム防湿』を当院では行っています。
これは治療する歯にクランプという金属のバネをかけ、お口全体をゴムのシートで覆うやり方です。
目的は
①無菌処置が可能・・・唾液の中に含まれるバイ菌の侵入を防ぐ
②術野の明示・・・ラバーダムがなければ舌や頬を片手で抑える必要がありますが、ラバーダムをすることで治療する歯を邪魔されず両手が使えます。
③防湿ができる・・・乾燥した環境下で治療が可能になる。
④器具の誤飲を防ぐ・・・治療に使用する器具の誤飲を防ぎます。
⑤強い殺菌力の消毒液が使える・・・治療する歯の周りの軟組織に強い殺菌力の消毒液が漏れたりすることを防ぎます。
⑥周囲組織の保護・・・治療に使用する器具による軟組織に傷がつくことを防ぎます。
とメリットがたくさんあります。
世界的にも行われており、根管治療の成功率を上げる方法です。下の写真はラバーダム防湿を行なっているものです。

スクリーンショット 2019-07-11 20.28.12
このラバーダム防湿をした状態で、根管の中にある神経・バイ菌をファイルという金属の針で取り除きます。(機械的清掃)
次に殺菌効果の高い薬液で根管の中を洗浄し、バイ菌の数を減らします。(化学的洗浄)
この機械的清掃と化学的洗浄を交互に行い、根管の中を乾燥させた後、体に優しいカルシウムの薬剤を根管の中に入れます。(貼薬)
この機械的清掃・化学的洗浄・貼薬を行うことで根管の中が清潔(無菌化に近く)になりますが、1回の治療だけで清潔になるのは難しいため、期間をあけて再度治療を行います。 目安として1〜3週間あけて約6回程度、と患者様に説明しています。
また根管は直経1mm以下と非常に細く、しかも硬くなった部分や、わん曲しているものがあります。さらに根管の形は非常に複雑で、 1本の歯に1〜5の根管が複数ある場合があります。根管治療ではこれら根管に対して、小さな器具を完全に通過させ清掃し、根管の中の形態を整えます。何回も歯医者に通わないといけないと感じると思いますが、非常に高度で地道な作業が行われます。

スクリーンショット 2019-07-11 20.32.58

根管は上の図のように複雑にあります。これをすべて触るのはとても難しいです。

 

3)根管充填
根管の中が清潔になったら、そこに根管充填材という薬剤を入れます。
神経を取った根管の中は空洞の状態なので、このままですとバイ菌が再度繁殖します。
それを防ぐために根管充填材を入れます。

スクリーンショット 2019-07-11 20.36.30

根管の中に根管充填材を入れているレントゲン写真です。
以上の1)〜3)までが根管治療の流れになります。

 

3、治療の選択肢・決定

根管治療の目安として1〜3週間あけて約6回程度、期間にすると1〜2ヶ月ほど必要になります。そこまでの治療期間はかけられない場合やそもそも虫歯が進行しすぎて歯を残す・保存することが難しい場合は、抜歯するという選択肢もあります。
また歯の根っこの先に膿が溜まっているが、歯にもともとしっかりした土台と被せ物をされていてその土台と被せ物を外すと歯自体にヒビが入り、歯を残せなくなる可能性があります。その場合、歯ぐきを切って根の先を手術する(歯根端切除術)方法もあります。
期間や費用(保険適用もしくは保険適応外)によって治療の選択肢が広がります。
そのためにはまず検査が必要で、患者様の希望に添えるよう担当医としっかり相談することも大事です。

counseling_children

次回は、必要な検査と使用する器具についてお話しします。

 

 

 

栗林歯科医院 歯科医師 堀口紀


歯科医師勉強会(歯科衛生士合同)【6月18日】

カテゴリー:Information , 勉強会、セミナー 投稿者:【 Medical Director 】 堀口 紀

【メンバー】

《歯科医師》

栗林研治理事長、津島克哉本院院長、和田俊一郎第2診療所院長、堀口紀、川野裕貴子、高山千穂、

金箱志桜都、大原裕太、星優生、窪田悠、神部賢

《歯科衛生士》

小野寺志穂、森明子、森さくら、阿久沢花帆、新岡みなみ

 

【内容】

細菌と免疫学

講師 奥田克爾 先生(東京歯科大学名誉教授)

 

【感想】

今回の勉強会では東京歯科大学名誉教授であります奥田克爾先生を医院にお迎えして、

細菌と免疫学についてご講演して頂きました。

 

口腔内細菌が全身疾患と深く関わりがあり、口腔ケアの重要さをお話ししてくださいました。

 

奥田先生の著書である、『続 史上最大の暗殺軍団デンタルプラーク 口腔内に跋扈する魑魅魍魎の正体』を勉強会に参加したスタッフ全員、こちらの書籍を読み、

事前に質問をさせていただきました。

 

小児は、砂糖の摂取量に対して、虫歯になるだけではなく、糖尿病・肥満になるリスクがあるので、

歯磨き指導のみならず、食育指導を行う必要がある。

 

高齢者は、お口の中が汚れていると誤嚥性肺炎など死に至る病気になってしまう。また認知症患者のほとんどが歯周病になっている。

口腔ケアのが年齢問わず、大切であると奥田先生は仰っていました。

 

当院に来院される患者様のお口の中から健康になるように、努めてまいりたいです。

 

歯科医師勉強会担当:堀口 紀

 

IMG_7982

IMG_7984