体を温める香辛料パワー

香辛料は世界に350〜500種類あるといわれており、それぞれ違った効果をもっています。
今回は身体を温める香辛料を4つご紹介します!

一つ目は「にんにく」です。

香り成分のアリシンには血流を良くする効果があります。
ただしアリシンは細胞を壊すことによって発生する物質なので、
刻んだり潰したり加熱することで効果が強くなります!
食べ過ぎは口臭の原因になるので注意してくださいね。

二つ目は「しょうが」です。

しょうがには辛味成分のジンゲロールが含まれており、
しょうがを加熱するとジンゲロールがショウガオールという熱を産生する物質に変化します。
そのため、生のしょうがよりも加熱したしょうがの方が体を温める効果があります!
味噌汁やスープに入れると簡単で摂りやすいです。

三つ目は「胡椒」です。

辛味成分のピペリンには体内で熱を産生する酵素の働きを
促進する効果があります。胡椒にも種類がありますが、
黒胡椒(ブラックペッパー)にピペリンが多く含まれているのでおすすめです!

四つ目は「シナモン」です。

体の内側から温める温裏効果があります。
紅茶やお菓子などに入れると効率良く摂取することができます!
1日3グラム以上の摂取は肝機能障害を起こす恐れがあるので、
摂取量には注意しましょう。

逆に身体を冷やす香辛料は、唐辛子です。辛いものを食べると身体が温かくなり
発汗もしますが、温める効果は一時的です。
また、汗が蒸発すると体温は下がっていきます。
唐辛子は身体を冷やしたい時、夏などの暑い季節に食べると良いかも知れません!

香辛料には1日何グラムまでというガイドラインはありませんが、
過度な摂取は中毒症状などの健康被害を及ぼす可能性があります。
例えばハンバーグに使用するナツメグは、1日に10g以上の摂取で
中毒症状が出たという報告があります。
また、ターメリック・シナモン・ローズマリーなどは子宮収縮作用があるため、
妊娠中の方は摂取量に気をつける必要があります。
一度に大量に摂取したりはせず、適度な量を心がけましょう!

【参考文献】
・「知れば知るほど奥深い!香辛料の魅力再発見」、農林水産省、2021年8月
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2108/spe1_01.html
・「ナツメグ中毒の一例」、日救急医会関東誌、2018年
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jaamkanto/39/2/39_285/_pdf

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