歯科治療が怖いあなたへ ― 「MDAS」と脱感作で歯医者さんの恐怖をやわらげる方法

「MDAS」と脱感作で歯医者さんの恐怖をやわらげる方法

「歯医者さんって怖い…」「治療の音を聞くだけで手が汗ばむ」そんな気持ちを抱えている方は、あなただけではありません。
当院には、歯科治療への強い恐怖心をお持ちの患者さんが多く来院されます。私たちは、そうした“歯科恐怖症”を専門的にサポートしています。

歯科恐怖症の程度を客観的に測る指標として「MDAS(Modified Dental Anxiety Scale)」という国際的なスコアがあります。
これは、5つの質問に答えるだけで、あなたがどれくらい歯科治療に不安を感じているかを数値で表せるものです。

たとえば、「歯医者に行く予定があると聞いた時、どれくらい不安を感じますか?」といった質問に、0点(まったく不安でない)から5点(非常に不安)までで回答します。
合計が19点以上になると、臨床的に“重度の歯科恐怖症”と評価されることが多いです
(参考:Humphris et al., 1995, Community Dental Health)。

当院では、このスコアを用いて、患者さんの気持ちに寄り添った丁寧なカウンセリングを行い、段階的な脱感作法(desensitization)という心理学的アプローチを取り入れています。
これは、「治療椅子に座る」「器具を見る」「音を聞く」といった刺激を、少しずつ安全な環境で体験していく方法です。
段階を追って慣れていくことで、強い恐怖心をやわらげることが可能になります。

「怖いけど、ちゃんと治したい」と願うあなたの気持ちを、私たちは何よりも大切にしています。
もし、「どうしても怖くて行けない」と感じていたら、まずはご相談ください。
一歩ずつ、あなたのペースで進んでいきましょう。

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