今回は、MFT(口腔筋機能療法)についてご紹介します!
1.MFTとは
2.MFTの種類
1.MFTとは
MFT(口腔筋機能療法)は、舌・唇・頬など口の周りの筋肉を正しく使えるようにトレーニングする療法です。
口のまわりの筋肉の使い方には、無意識のクセがついていることが多く、それが原因で歯並びが乱れたり、口がいつも開いていたり、発音が不明瞭になったりすることがあります。
MFTはそういった悪い癖を改善することを目的としています。
たとえば、本来であれば舌は上あご(スポットと呼ばれる位置)に軽く触れているのが自然ですが、舌が下に落ちていたり前に出ていたりすると、歯に余計な力がかかり、歯並びに悪影響を与えてしまいます。
また、口がポカンと開いた状態が習慣になっていると、口呼吸につながり、風邪をひきやすくなったり、集中力が下がったりするとも言われています。
2.MFTの種類
MFTのトレーニングには、舌を正しい位置に置く練習、舌の動かし方、飲み込むときの正しい筋肉の使い方、唇を閉じる力を高める練習などがあります。
これらは、子どもから大人まで年齢に関係なく行うことができます。特に歯列矯正を受けている場合、MFTを併用することで後戻りを防ぎ、治療の効果を長持ちさせることができます。
MFTは一度やって終わりではなく、毎日少しずつコツコツと続けることが大切です。
あくまで“筋トレ”のようなもので、正しい動きを習慣化することで、歯並びだけでなく、呼吸・発音・表情など、口元の機能と見た目の両方を改善することができます。
日常生活の質(QOL)を上げるための、大切なアプローチの一つです!
スポットの位置に舌の先が触れているのが基本になるので、まずはスポットがどこか覚えます。
舌の先をスポットにつけた状態で真っ直ぐ舌を伸ばし、離れないように大きく口を開けるトレーニングを行います。
間違った位置で覚えてしまうとそれも悪影響を与えてしまうので、どこがスポットか歯科衛生士にぜひ聞いてみてくださいね!
栗林歯科医院 歯科衛生士 監修