はじめに
子どもの頃の痛い治療が忘れられず、歯医者さんのイスに座るだけで手のひらが汗ばむ…。
そんな思いを抱えたまま大人になった方は少なくないと思います。
私自身も「もう子供じゃないのに」と分かっているのに怖くて先延ばしにしてきた一人でした。
今日は同じ悩みを抱えるあなたに、心強い味方「静脈内鎮静法(IVセデーション)」を紹介します。
静脈内鎮静法とは
・点滴で鎮静薬を少量ずつ投与し、うとうとリラックスした状態を保つ
・全身麻酔とは違い呼びかけに反応できるレベルをキープ
・痛みや音、においのストレスがぼやけ、「気づいたら終わっていた」と感じる人が多い
なぜ静脈内鎮静法が20代女性に向いているのか
1. 忙しくて何度も通えない→1回あたりの治療時間を長めに確保しやすい
2. 怖くて口を開け続けられない→緊張がほぐれ、自然にあごの力が抜ける
3. 嘔吐反射が強い→使用する薬の効果で嘔吐反射が出にくい
4. 痛みの記憶が怖い→処置中の記憶があいまいになり、トラウマを残しにくい
私の体験談
初めての点滴は少し緊張しましたが、麻酔の先生と衛生士さんが手を温めながら「ゆっくり呼吸してくださいね」と声をかけてくれました。気づいたら処置は終了。「え?もう終わったの?」と拍子抜けするほど痛みもほとんど覚えていませんでした。
実際に受けるまでの3ステップ
ステップ1 電話かメールで「静脈内鎮静を希望」と伝える ― 怖さを先に打ち明けるとカウンセリング枠を確保しやすい
ステップ2 カウンセリングで過去のトラウマや持病・服薬を共有 ― 高血圧や服薬中の薬は必ず申告
ステップ3 治療当日は軽い食事とゆったりした服装で来院 ― 帰宅時は運転せずバスか家族に迎えを頼むと安心
よくある質問
Q. 完全に眠るの?
A. うとうとするだけで呼びかけには応じられます。
Q. 持病の薬を飲んでいるけれど大丈夫?
A. お薬手帳を提示し担当医に相談。薬によっては量を調整します。
Q. 費用は?
A. クリニックによって異なりますが、大体6万〜12万程度
栗林歯科医院では麻酔時間で2万円/1時間です。
まとめ
歯医者さんが怖いのはわがままでも弱さでもありません。静脈内鎮静法という選択肢を知ることは、自分の健康を守るための新しい扉を開くこと。
まずは「怖いんです」と声に出してみませんか?
あなたに寄り添う歯科医院は必ず見つかります。