スポーツドリンクの選び方!

だんだんと春を感じれるようになってきました。
これから暖かくなっていくと、気をつけてほしいのが熱中症の存在
汗をかいたときは、スポーツドリンクや経口補水液を上手に選ぶことが大切です!
今回はスポーツドリンクの上手な選び方をお伝えします。

人間(成人)の体重のうち、60〜65%は水分が占めています。
その水分にはナトリウムなどのミネラルが含まれており、一定の濃度が保たれています。
また、体内の水分やナトリウムが不足した状態を脱水と言います。
脱水状態が続くと、身体にだるさを感じたり、最悪の場合、意識障害等を引き起こす可能性があります。
また、汗をかき、水分とナトリウムが減少した際、一度に大量の水を摂取してしまうと、通常よりナトリウムの割合が少なくなるので、ナトリウムの濃度を一定に保とうと尿や発汗が起き、脱水の改善に繋がらない可能性や、体調を崩してしまう事もあります。
そのため、汗を沢山かく夏は、こまめな水分とナトリウムの摂取が大切になります。

脱水時には、スポーツドリンクや経口補水液を上手に活用することが大切です。
これらは主に、ナトリウム・糖質・その他成分からできており、各製品ごとに成分の量や内容が異なります。
各種スポーツドリンクの違いのひとつに、「糖質の濃度」があります。

スポーツドリンクに含まれる糖質(主にブドウ糖)には、エネルギー補給の目的や、腸管内のナトリウムとくっつき、速やかに水分を細胞内に取り込む働きがあります。

糖質の濃度に違いがあるのは、摂取できるカロリー量に関係しているのはもちろん、「浸透圧」というものが関係しています。
浸透圧とは、細胞内と細胞外の体液の濃度を均一に保とうと、細胞内に水を引き込もうとする力です。
浸透圧により、水は濃度の低い方(=浸透圧:低い)から、濃度の高い(=浸透圧:高い)方に移動します。
スポーツドリンクには、糖質の濃度の高いものと低いものがあります。
沢山汗をかくと、細胞外では、ナトリウムよりも水が多く失われ、ナトリウムの濃度が高くなります。
そのため、濃度の低いスポーツドリンクを飲むことで、浸透圧が働き、細胞外から素早く水分を取り込むことができます。

スポーツドリンクによる虫歯のリスクについては、継続的に長時間飲み続けたり、糖質の量が多くなるほどリスクが高まります。
そのため、室内で安静にしている時ではなく、沢山汗をかいた際に糖質の濃度が薄いものを選ぶのがおすすめです!

また、スポーツドリンクを飲んだあと、歯磨きをするのが1番効果的ですが、難しい場合は、飲み物をお水やお茶に変えるだけでも虫歯のリスク軽減に繋げることが出来ます。
スポーツドリンクに含まれるその他の栄養成分にも着目して、上手に選び、暑い夏を乗り切りましょう!

【参考文献】

https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000179.html
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ccm/39/2/39_82/_pdf

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