Q.むし歯発生のメカニズムって?

今回は、むし歯発生のメカニズムをご紹介します。

1.食事をすると歯が溶ける
2.脱灰が再石灰化を上回る
3.脆くなった歯に噛む力が加わる
4.歯みがきでもばい菌を除去できなくなる
5.歯を削って詰める(むし歯治療)

1.食事をすると歯が溶ける

普段のお口の中のpHは、基本的に中性(pH7)で保たれています。
pHが5.5以下になると、歯が溶けやすくなります。

食事をすると、・歯の表面についているばい菌
・唾液中に潜んでいるばい菌
・食べ物・飲み物自体の酸
の作用によって歯が溶けていきます。

歯が溶けている状態を「脱灰」といいます。

脱灰すると、
・炭酸カルシウムイオン
・リン酸イオン
という成分が歯から溶け出します。

ですが、やがて唾液が中性に戻るに従って、唾液の緩衝作用で唾液中に溶け出している炭酸カルシウムイオン、リン酸イオンが再び成分が歯に取り込まれていきます。
この現象を「再石灰化」といいます。


(画像引用元:アパガード)

脱灰の時間が短いほど再石灰化の時間が長くなり、初期むし歯を再石灰化によって治すことができます。

2.脱灰が再石灰化を上回る

・溶けた歯の量が多い
・歯が溶けている時間が長い
という状態が続くほど、再石灰化が追いつかなくなってしまいます。
糖分の多い食事をすれば、ばい菌が出す酸の量が増えます。
ダラダラと食事したり、甘い飲み物をダラダラ飲むと、歯が溶けている時間が長くなります。

歯が溶ける(脱灰)時間が再石灰化を上回ると、歯が脆い状態が続きます。

3.脆くなった歯に噛む力が加わる

再石灰化が追いつかず、脱灰がさらに進行して歯のエナメル質に穴が開いてしまうと、やがて「むし歯」になります。

噛む力は、自分の体重以上の力を出せると言われています。
体重が50kgの人は、50kg以上の力が歯に加わります。カルシウムが溶け出して脆くなった歯に、体重以上の力がかかれば、欠けてしまうこともあります。

4.歯みがきでもばい菌を除去できなくなる

歯に穴が開いたり、歯が欠けてしまった部分は、ばい菌が繁殖しやすい環境になっています。
歯みがきでもフロスでも届かない部分でも、糖分は届いてしまうので、菌にとってはとても繁殖しやすい環境になってします。

そして、菌によってやがて歯が欠けたり、穴が空いてしまう病気を「むし歯」と言います。

5.歯を削って詰める(むし歯治療)

むし歯菌によって欠けたり穴が空いた箇所は、治療が必要です。むし歯になった部分を削り、削った穴を埋めるのがむし歯治療です。

日本は、歯やお口の中があまり重要視されていない傾向にあります。

現に日本人は、3〜4年に一度、新しいむし歯ができています。(2017年歯科疾患実態調査から計算)

例えば、足の一部が壊死したら義足をつくり、壊死した原因を考えたり、専門家に理由を聞いたりすることもあると思います。
ですが、歯に関しては一部が欠けても、詰めただけで原因をあまり考えない、というような意識の差があることが多いです。

手遅れになる前に、早期にむし歯は治療しましょう!
早期に治療するほど、歯を残せる可能性が高まります。
お気軽に栗林歯科医院にご相談くださいね。

栗林歯科医院 歯科医師 監修

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