Q.永久歯の生え変わりが遅いのは大丈夫?

A.大丈夫です。
詳しくは、下記でご紹介します。

1.永久歯生え変わりの年齢
2.歯医者に行った方が良いタイミング
3.歯医者で抜歯した方が良いケース
4.乳歯を抜歯しない方が良いケース

1.永久歯生え変わりの年齢

歯の成長が遅く、生え変わりのタイミングが来ないと心配になる保護者の方も多いと思います。
一般的に、6歳程度で永久歯が生え変わってくる方が多いですが、12歳になっても大人の歯が生えてこない方もいらっしゃいます。

その場合、判断するものとして、歯科医院のX線検査(CT・パノラマ)で、永久歯が乳歯の下にできているかを確認することが大切です。

そのため、お子さまも予防のためにメインテナンスで通いながら、主治医一緒に、と成長具合を確認しましょう。

2.歯医者に行った方が良いタイミング

歯医者に行った方が良いタイミングに乳歯がグラグラしてきた時があります。
ご自宅で抜歯する前に、歯科医院に相談することがベストです。
歯科医院に相談するメリットは2つあります。

1)感染のリスクが減る

当院では、滅菌した清潔な器具で乳歯の抜歯を行っています。
ですが、ご自宅で行うとばい菌の感染リスクがあったり、歯の根っこが取りきれず残ってしまう場合もあります。
もし、ご家庭で抜歯を行う場合には、その前に手洗いや消毒をしっかり行い、清潔な状態で行いましょう。

2)お子さまの将来的な歯並びを含めて相談ができる

歯科医院で抜歯を行うと、お子さまの将来的に歯並びがどうなるのかを含めて相談できます。
歯科医院で審査診断を行うと、将来的なリスクも減らすことができます。

3.歯医者で抜歯した方が良いケース

お子さまの歯の中には、歯科医院で乳歯を抜歯した方が良いケースがあります。
理由は、将来的に歯並びが悪くなる可能性があるためです。
事前に歯科医院に相談し、抜歯することをおすすめします。

ー歯科医院で抜歯した方が良いケースー

1)乳歯の下に永久歯が見えている時
2)永久歯が変なところから生えてきた時
3)乳歯の歯根の一部が残ったままになっている時
4)乳歯が深いむし歯で抜けない時
5)乳歯の片側の根っこが抜けて、反対側がなかなか抜けない時
6)乳歯が【癒合歯】の時(2本がくっついて1本になっている歯)

4.乳歯を抜歯しない方が良いケース

お子さまの中には、次に生えてくる永久歯がないことがあります。
その状態を先天性欠如と言います。

先天性欠如の方の場合、乳歯を永久歯の代わりに使用し、できるだけ長い間抜歯せずにとっておきたいので、永久歯の生え替わりの時期が来たという理由だけで抜歯するのはおすすめできません。

乳歯の抜歯の必要があるかどうかを、歯科医院のX線検査(CT・パノラマ)で調べ、しっかりと下に永久歯ができていることを確認します。

生えてくる永久歯があるかをしっかり診て、抜歯するかどうかを検討しましょう。

栗林歯科医院 歯科医師 監修

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