Q.舌の正しい位置ってどこ?

1.正しい舌の位置
2.スマイルラインとは?
3.口角UPトレーニング
4.上唇のストレッチ
5.テップ&スティック
6.リップトレーサー
7.ミッド&スティック
8.スラープアンドスワロー
9.フルフルスポット

1.正しい舌の位置

通常時の舌には、正しい舌の位置があり、それをスポットと言います。

安静時には、

1)舌の先がスポットにある
2)舌の奥の部分は上顎に接していて、上下の歯はわずかに開いている
3)唇はリラックスし閉じている

という3つが揃った状態が、正しい舌の位置です。
開咬・上顎前突という歯並びの方は、安静時、舌が前歯に付いている場合が多いです。

2.綺麗な笑顔の基準は?

綺麗な笑顔の基準をスマイルラインと言い、基準が設けられています。

基準は下記の通りです。

1)口角が左右対象に上がっていて、前歯から5番目までの歯が見えている
2)上顎の歯の先端を横に結んだラインが綺麗に揃っている
3)上顎の歯並びに沿って下唇が沿っている

この3つの条件が揃うと、理想的なスマイルラインといえます。

反対に下記のようなスマイルでは、口角が上がっておらず真っ直ぐなので、理想的な口角とは少し離れてしまいます。

綺麗なスマイルラインを整えるためのMFT(筋機能療法)というトレーニングをご紹介します。

3.口角UPのトレーニング

口角と上げて、スマイルを美しく左右均等にさせるためのトレーニングです。
これを10set行います。

1. 太めのスティックを歯で挟み、左右の口角を思いきり上げる
2. 下唇がスティックに付かないよう、意識しながら3秒キープする

※もし片方の口角の力が弱い場合(写真は右の力が弱い)は、左右差を無くすために、弱い方の口角を手で持ち上げて、その高さでキープするトレーニングも一緒に行います。

4.上唇のストレッチ

リラックスした状態から口を閉じる時に、下唇だけで閉じるのではなく、しっかり上唇も動くようにするためのトレーニングです。
これを10回×3set行います。

1. 下唇はスティックに触れず、上唇だけをスティックにつける
2. 下唇は動かさず、上唇だけをゆっくりと持ち上げる
※難しい場合は、たらこ唇をするイメージで行います

5.テップ&スティック

舌の筋量UPのトレーニングです。
これを10set行います。

スティックを垂直に持ち、舌の先端を尖らせ、舌とスティックの両方で3秒間押し合います。
スティックは、舌に食い込まないくらいの力加減で押します。

6.リップトレーサー

舌の筋量UPのトレーニングです。
これを3set行います。
時計の針のように小刻みではなく、スムーズに動かせるようにしましょう。
慣れるまでは、スピードよりもまず、スムーズに動かす事を意識して行います。

1. 舌を尖らせて口角に置き、反対側の口角に向かってゆっくり上唇を10秒かけてなぞる
2. そのまま円を描くように下唇も10秒かけてなぞる
3. 反対周りでも同じように行う

7.ミッド&スティック

舌の筋量UPのトレーニングです。
これを3set行います。

1. スティックを、舌の中心部に置いて押す
2. スティックで押した力に抵抗するように、舌を持ち上げる
3. スティックを離し、舌の力を抜き、唇を閉じて休む

※もし片方の力が弱い場合(写真は右の力が弱い)左右差をなくすために弱い方の口角を手で持ち上げ、その高さでキープするトレーニングも一緒に行う

8.スラープ&スワロー

嚥下(飲み込み)を正しく行うためのトレーニングです。
これを5set行います。
1.舌の先をスポットにつけて奥歯を噛み合わせる
霧吹きで口の横から奥歯に向かって水を吹き入れ、音を立てて水を吸う
2.舌の中心部に水を集め、噛んだままゴクンと飲み込む
これを左右交互に繰り返します。
※喉だけを使って飲み込むようにすることがポイントです。

9.フルフルスポット

普段何もしていない時や、飲み込みをする時に、舌の先が触れるスポットに舌が無意識でも行くことが出来るようになるためのトレーニングです。
これを10回行います。

1.口の外で舌を尖らせて、左右に振る
2.合図に合わせて舌の先でスポットを触る
できたら誰かに頼んで突然「スポット!」と合図を言ってもらうと良いです。

このようなトレーニングを行うと、以前の写真より唇が出ていないのが分かります。
このように、トレーニング次第で正面の顔・横顔が変化してきます。

ご自身ではわかりにくくても、印象は確実に変わりますし、MFT(筋機能療法)開始時の写真と比べると変化をお分かりいただけると思います。
美意識の高い方は、アンチエイジングを目的として、MFT(筋機能療法)を行っている方もいらっしゃいます。

目的は様々ですが、栗林歯科医院でMFT(筋機能療法)をされている患者様のほとんどは、矯正治療と並行して行っていただいています。
理由は、舌の癖により、歯並びが再び悪化してしまうことを防ぐためです。

最近では、成人矯正をする方も増えてきたので、女性は特に、矯正治療の手助けにもなって、アンチエイジングにも効果が期待できるなら、一石二鳥ですよね!

MFT(筋機能療法)に少しでも興味のある方は、当院までお気軽にご相談ください!

栗林歯科医院 歯科衛生士 監修

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