親が知っておくべき子どもの歯科知識5選!

本日は保護者の方がぜひ知っていて頂きたい、お子様の歯科知識についてお話ししていきます。

1.お口ポカンは超危険!?口呼吸が引き起こす問題3点

お口ぽかんとはその名の通り、お口が長時間開いてしまっていることを言います。
臨床的には「口唇閉鎖不全症」として定義されています。
よく保護者の方から、お子様がいつも口を開けているというお話を伺います。
では、見た目以外にお口ぽかんをそのまま放置しているとどういう危険があるでしょうか?

①出っ歯になる
②重度な虫歯や、重度の歯周病を引き起こす
③慢性的なアレルギー性鼻炎や口蓋扁桃肥大を引き起こす

お口ぽかんの口呼吸をするお子様は、早い段階で唇を閉じる習慣を獲得する必要があります。
口呼吸の原因を解明・除去し、さらには口腔周囲の筋肉のトレーニングを行うことが必要となります。
また、当院では歯科衛生士から、矯正患者様に対してお口まわりの筋肉のトレーニング(MFT)もさせていただいていますので、お子様の矯正治療などもご興味のある方は当院スタッフまでお声掛け下さいね!

2.仕上げ磨きはいつまで必要?お母さん達の疑問に答えます!

ブラッシングは3歳を過ぎると、お子様自身でも磨くことができるようになりますが、まだ大人のように十分に磨けているわけではありません。
だからと言って、子供が磨かなくていいというわけではなく、小さい時期に“ご飯を食べたら歯を磨く”という習慣を身につけるため、お子様自身で歯磨きをすることはとても大事です。

理想的には、毎食後、お子様が歯磨きをした後に仕上げ磨きをすることですが、無理強いをしてしまい、嫌がってしまっては意味がないので、最低でも1日1回、寝る前の歯磨き後は、保護者の方が行う習慣をつけると良いでしょう。

仕上げ磨きの体勢は、保護者の方が正座をし、お子様の頭を保護者の膝の上に置き磨く、「寝かせ磨き」が一般的です。

この体勢だと、磨き残しをしやすい下の歯の奥歯だけでなく、上の歯の奥歯までよく見ることができます。
仕上げ磨きは、8歳〜9歳まで行なってあげましょう。

しかし、歯医者さんで虫歯・歯周病になるリスクが高いと言われたことがあるお子様は、8歳〜9歳を過ぎても保護者の注意が必要です。

3.歯が中々生え変わらないけど大丈夫?生え変わり時期について解説!

お子様の歯から大人の歯に生え変わり始めるタイミングは、だいたい6歳頃からです。
上の歯は 6→1→2→4→5→3→7
下の歯は 1→6→2→3→4→5→7
と言われています。

最初に生えてくる、6番目の歯(第一大臼歯)と下の前歯は6~7歳頃に生えてきます。
そのあと側方歯群と呼ばれる3~5番目の歯は約9~11歳の時に生えてきます。
最後に7番目の歯(第二大臼歯)が12歳頃に生えてきます。
ですが、タイミング通り歯が生えて来ないこともあります。
元々、大人の歯が生えるタイミングは、お子様によって1年ほどの個人差があると言われています。

ですが、例外として、先に生えているお子様の歯が虫歯などで早くなくなったり、逆に、歯が抜けず乳歯が残ってしまっている場合は、生え変わりが遅くなっていることもあります。
そのような事にならないように、定期的に検診を受けられることをおすすめします。

4.お子様の前歯の隙間があるけど大丈夫?すきっ歯の行く末とは

すきっ歯と言っても、すぐに治療の必要があるかというと、そうではありません。
上の3番目の歯(犬歯)が生えてくるまでの生え変わりの時期には、歯の生え方の特徴から必然的に、上の前歯がすきっ歯になるタイミングがあります。
つまり、7〜8歳のお子様の歯並びは、すきっ歯だからすぐに異常と判断するのではなく、経過観察が必要な場合もあります。

すきっ歯と言っても、それがすぐに異常ではない場合もあります。
上の3番目の歯(糸切り歯・犬歯)が生えてくるまでの、生え変わりの時期には歯の生え方から必然的に上の前歯がすきっ歯になるタイミングがあります。
つまり、7〜8歳の子供ではすぐに異常と判断するのではなく、経過観察が必要な場合もあります。

しかし、下の写真のような上唇小帯と呼ばれるヒダが、歯の並ぶスペースに大きく伸びていると、注意が必要です。
永久歯に生え変わってもヒダが邪魔をしてすきっ歯を作ってしまうことがあるので、その場合は、ヒダを切る処置が必要です。

他にも、歯の本数の不足や、逆に前歯のところに余分に歯が埋まってしまっていて、それがすきっ歯を作るケースもあります。
すきっ歯の問題は、見た目はもちろん、歯の間に食べ物がつまりやすく虫歯や歯周病のリスクを高めてしまうことや、空気が漏れて発音が不明瞭になることなどが挙げられます。

5.これが八重歯になる原因!予防・治療法は?

八重歯とは上の3番目の歯(糸切り歯・犬歯)が他の歯よりほっぺた側に出てしまっている状態のことを言います。
八重歯になる原因として

①歯の大きさに対して、顎が小さい
②子供の歯が早く抜けてしまい、他の歯が動き、3番目の生えるスペースがなくなった

が考えられます。

②の早く子供の歯が抜ける原因として一番多いのは虫歯です。

小さい虫歯をそのままにしてしまったことで虫歯が進行し、歯を残すことが困難となり、やがて抜歯となってしまうことが多く見られます。
これを予防する1番の方法として、毎日行う歯磨き(仕上げ磨きも含みます)があります。
それと同時に、お口のトラブルを早期発見するため、3ヶ月に1回の定期検診の受診をおすすめします。

また、上記の2つの原因に対して共通してできる治療法は、お子様の時からの歯科矯正です。
歯科矯正は、よくイメージするワイヤー矯正だけではなく、お子様の頃から始められるマウスピース型の矯正もあります。

八重歯を放置していて問題なのは歯並びです。
歯並びが悪いということは、そこにバイ菌がつきやすく、虫歯・歯周病も悪化しやすいです。
また、歯並びを悪いままにしていると、顎関節にも悪影響を与える可能性があります。

歯を生涯健康な状態に保つには、八重歯の位置を治し、歯並び自体をキレイにしていきましょう。
お子様のお口のことで何か不安なことがありましたら、お気軽にお近くのスタッフにご相談ください!

栗林歯科医院 歯科医師 監修

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