~仮歯ができるまで~
こんにちは、技工士の高屋です。
今回は仮歯ができるまでを紹介していきたいと思います。
まず初めに、仮歯とは。
歯の治療期間中に歯がないとご飯を食べる事が不自由だったり、歯がないと見た目が恥ずかしかったりします。
そういった事を解決するために、一時的に付ける歯のことです。
歯科医院では一般的に ”テック” や ”プロビ” と呼ぶ事が多いです。
それでは、仮歯の作り方を簡単にご紹介していきます!
まず技工所(ラボ)に模型が送られてきます。
そして、台形の形をした歯(支台歯と呼びます)にワックスアップという作業をしていきます。
ワックスとは、ロウソクに近い素材です。
ワックスを支台歯に盛って歯の形を作っていく事をワックスアップと言います。
上の写真がワックスアップが終了した状態になります。
ナイフのような道具で削ってこのような歯の形にしていきます。
次にワックスアップした物を型取りしていきます。
右側の歯の形がワックスアップしたものです。
ピンクの型はゴムやシリコンに似た素材でできています。
そして、このピンクの型に歯の色に似たレジンというプラスチックのような素材を流し込んでいきます。
上の写真の粉と液を混ぜることによってプラスチックのような硬い素材に変わります。
上の写真は型にレジンを流し込み、模型に型をはめ、レジンが固まった物をある程度綺麗にしたものです!
ここの一連の作業の写真は省略させていただきました…(^_^;)
この状態では表面がザラザラしていて口に入れた時にとても違和感があるので、
次は研磨という作業をしていきます。
私は研磨が大好きです!
研磨が終わると、ピカピカのツルツルになります!
この輝きを見ると、ここまで頑張ったんだという達成感が生まれ、
次はもっとうまくできるようになろうという気持ちにもなります。
あとは、綺麗に洗浄して完成になります!
仮歯このようにして作られています!
意外と簡単ですよね(笑)
私は昔から図工や美術が大好きで、
技工作業は本当に楽しく、歯科技工士はやりがいのある職業だと思います。
これからも日々精進していきますので、よろしくお願い致します。
記事執筆者

歯科技工士の高屋です。 主に矯正装置を作らせていただいています。 口腔内に入るものを製作するうえで安全・衛生を心がけております。 皆様に喜んでもらえるように日々勉強し、頑張りますので宜しくお願い致します。