虫歯について〜フッ素って実際にどうなの??〜

虫歯について〜フッ素って実際にどうなの??〜

前回お話しさせていただいた「虫歯について〜子供の虫歯治療について〜」の中でフッ素について少しだけ書かせていただきましたが

今回はフッ素について書かせていただきます。

まずフッ素の効果を簡単にまとめると以下の4つが挙げられます。

歯質の強化

プラーク中にいる細菌に対しての抑制作用

耐酸性の向上

再石灰化の促進

歯質の強化

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歯の表面はエナメル質という非常に硬い物で覆われています。さらに踏み込んだ話をすると、エナメル質を構成する物質の中にハイドロキシアパタイトという物質があります。このハイドロキシアパタイトはエナメル質のそのほとんどを構成するものだと思ってください。ハイドロキシアパタイトはフッ素と化学的に反応し、フルオキシアパタイトという物質に変わります。フルオキシアパタイトハイドロキシアパタイトに比べて非常に強固な状態になります。つまりフッ素を塗布すれば歯質の強化につながるわけです。

プラーク中にいる細菌に対しての抑制作用

耐酸性の向上

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虫歯の原因となるプラーク中に存在する細菌は酸を出します。フッ素の効果として細菌による酸の産生を抑制する効果があるのと細菌が歯の表面に付着しにくくする効果もあります。

再石灰化の促進

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虫歯の初期段階として、歯の表面は細菌が作り出した酸によって溶けた状態、つまり「脱灰」と呼ばれる状態になります。この脱灰された状態を修復するためには「再石灰化」を促す必要があります。フッ素の効果として脱灰の抑制を行い、再石灰化を促進することができます。

そもそもフッ素って安全なの??

例えば歯の発生時期に多量のフッ素を継続的かつ長期的に摂取していると歯のフッ素症になると言われています。また、フッ素自体を過剰に摂取して中毒を起こすこともあるかもしれませんが、定期的な歯科医院でのフッ素塗布やフッ素入りの歯磨き粉を使用するくらいではまずこのような症状や中毒は起こす可能性は極めて低いので安心して使用して問題ないです。

ちなみにフッ素の中毒量は体重1kgあたり0.005~0.01gと言われています。つまり体重50kgの人であればフッ素中毒量は0.25~0.5gに相当し、歯磨き剤に換算すると250~500gになります。つまり歯磨きチューブ1本以上を丸呑みでもしない限りは中毒にはならないということです。フッ化物入りの歯磨き剤や洗口液などを少々誤飲した程度くらいでは中毒症状は起こりにくいと考えられます。

医療法人社団 栗林歯科医院 歯科医師 和田俊一郎

記事執筆者

和田 俊一郎

歯科医師の和田俊一郎です。 わかりやすく、かつ丁寧な説明を心がけております。 また、自分や身内に受けさせたいと思えるような医療を提供できるよう全力で 診療させていただきます。 よろしくお願い致します。