大人の矯正について

成人矯正

歯を失う原因の75%は虫歯と歯周病と言われています。その大きな要因となるのが歯並びです。成人矯正は噛み合わせの改善と美しい歯並びを整えるだけではなく、虫歯と歯周病予防にも効果を発揮します。
栗林歯科医院では、歯と上顎の成長がほぼ止まる11歳以上の方の矯正治療を成人矯正と位置づけています。一般的に用いられる固定式矯正装置の「マルチブラケット」や「舌側装置」で、およそ2〜3年にわたり治療を行います。

 

 

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治療準備

検査の結果を踏まえて、矯正治療を開始する前に行うべき処置をします。矯正前に治療が必要な虫歯や歯周病があればその治療を行い、一部の叢生(歯の表面と高さが不揃いな状態)などの症状によっては、抜歯を行う場合もあります。特殊なケースを除き、事前処置は当医院で行うことが可能です。併せて歯のクリーニングや矯正開始後のブラッシング指導も行います。

 

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キャディアックス

ウィーン大学名誉教授R.Slavicek(R.スラヴィチェック)博士の理論に基づいた顎機能咬合診断診療プログラムを導入しています。特に顎関節症に有効な診査・診療プログラムとされ、矯正治療の前の検査で使われます。キャディアックスは、このプログラムの中で使うキャディアックス下顎運動測定装置とデータ解析プログラムのことで、これまでの検査では測定できなかった顎の動きをグラフや動画で明らかにすることがでます。キャディアックス下顎運動測定装置により得た下顎の動きの範囲や角度などのデータを解析することで、患者様の持つ個々の骨格形態や噛み合わせを科学的に分析し、顎関節症の治療や矯正治療などを行うための包括的治療に役立てることができます。

 

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動的治療(第2期)

患者様の希望を伺いながら、矯正装置としては主に「マルチブラケット」を使用し、症状によっては別の矯正装置を選んで装着し、治療を開始します。この治療で歯や顎の骨をゆっくり動かし、理想の位置に近づけていきます。期間は症状によって異なりますが月1回の通院で2〜3年が目安です。

 

 

 

主に使う装置

・マルチブラケット

歯の表面にブラケットという器具を取り付け、その溝にアーチワイヤーを通して三次元的に歯を移動させる装置です。上顎、下顎療法に使用できます。ブラケットは金属製、樹脂製(透明)と、セラミック製があり、上下の組み合わせは自由に選択できます。

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・MEAW(Multilloop Edgewise Arch Wire)

1本1本の歯の状態に合わせ、ループ状に曲げ加工したワイヤーを使って矯正する装置です。歯列の乱れだけでなく、傾きやねじれも矯正する事が可能で、三次元的に歯を動かしながら噛み合わせも整えます。

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・ベネフィット、TPA(Trans Palatal Arch)

上顎の歯と骨を理想の位置に移動するための装置です。器具を固定するために2つの矯正ネジ(TAD)を使用します。従来なら外科手術が必要だった症例の一部を矯正治療で対応できるようになりました。小児矯正の場合10歳以上からの使用をお勧めしています。

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・ハイブリッド・ハイラックス

ハイラックスとベネフィットを統合した、11歳以上の子どもと成人向けの狭い上顎を広げる固定式矯正装置です。従来の単体装置としてのハイラックスとベネフィットの併用時に比べ、力学的効率が高まることから、より歯の負担を軽減しながら上顎を拡大する事が可能です。

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・フォーサス

上顎、下顎両方に使えるバネを使った固定式矯正装置。頬が膨らむといった見た目の欠点はありますが、顎の成長に焦点をあてた設計により、矯正期間の短縮を実現します。成人では1年ほど、小児では6ヶ月程度の使用が目安です。

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症例(叢生)

1、ストレートワイヤーにて歯列拡大。

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2、その後ハイブリッド・ハイラックスにてさらに拡大。

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3、ベネフィット&TPAを用いて臼歯を後ろへ移動させる。

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4、MEAWで歯列を整えました。正面からのbefore-after

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保定観察期間

正常な位置に並び揃った歯を後戻りさせず、その位置で安定させるためには、動かした期間と同程度の時間がかかるとされています。そのため動的治療期間が終わった後、矯正装置を外し「バイオスター」「プレフィニッシャー」といった可撤式または固定式の保定装置に切り替えます。この間、3ヶ月に1度のペースで2年程度の通院が必要になります。

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メンテナンス

保定観察期間を終えて特に問題がなければ治療終了です。美しく整えた歯並びを維持するために、当医院では3ヶ月に1度、通院による歯のクリーニングと歯磨きチェックを行うことを推奨しています。

 

 

 

メリットと注意点

成人矯正の場合、本人の治療に対するモチベーションが高く、2〜3年かかる治療を積極的に行う人が多いという特長があります。また治療段階が一つなので、小児矯正より短期間で治療を終えられる場合もあります。しかし顎の成長が止まってからの治療になるので、抜歯や症状によっては外科的手術を含んだ処置が必要になる可能性もあります。また成人の場合は、日々の生活が不規則になりがちで歯磨きや通院がおろそかになってしまったり、熱心なあまりインターネットなどからの情報によって自己判断してしまうケースもありますが、きちんと自己管理をしながら不明点は必ず医師に相談するようにしましょう。

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