インプラント 2

【 非常勤 】 

少しずつ秋の装いになってきましたね。

食事の楽しい時期です。

ますます歯が活躍する時ですね!

 

 

さて、2017.6.16にインプラントという題名で

 

1、インプラントはなぜするのか?

2、インプラント治療の実際の手順

3、インプラント治療の利点・欠点(インプラント以外の治療方法と比較して)

4、インプラント治療をする上で重要なこと

について書かせていただきました。

そして今回は、

1、インプラント手術可能にするため、骨の条件を整える方法

2、インプラント手術前に確認しなければならないこと

3、インプラント手術後に気をつけなければならないこと

について書かせていただきます。

インプラントは骨内にチタン製の金属を入れ、骨との結合で固定されるものです。

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そのため、インプラントをできるようにするためには、骨の厚みや高さが無いと行うことができません。

骨の条件が悪い(→骨が痩せている、歯を抜く、十分な骨の高さがない、等)場合、インプラントを入れる前に骨を作る処置が必要になります。

これを骨造成といいます。

建築に例えると、しっかりとした土地の上に家を建てる→しっかりとした骨の中にインプラントを入れる、といった感じです。

土地2

家を建てる土地がしっかりしていないと、どんなに立派な家を建てたとしても長持ちしませんよね?

インプラントも同じです。

きちんとした幅・高さのある骨の中にインプラントを入れるのか、痩せた骨の中に無理やりインプラントを入れるのか、、、どちらの方が良いかは明確です。

骨造成の方法を下記に示します。

①ソケットプリザベーション

②GBR

③サイナスリフト・ソケットリフト

各処置について、簡単に説明いたします。

①ソケットプリザベーション

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抜歯窩保存術ともいいます。

歯を抜いた後は穴になります。

そこは、そのままにしておくと、骨と歯ぐきは自然と痩せてきますので、いざインプラントを行いたい時に骨が痩せてしまって十分な太さのインプラントが入れられなかったり、神経までが近くなってしまったりと、条件が悪くなる可能性があります。

そのため、歯を抜くと同時に、抜いた穴の中に骨の再生を促すことができる骨補填材という材料を入れます。

それにより、自身の骨の吸収を抑え、入れた骨補填材は自身の組織に置き換わっていきます。

要は、歯を抜く時点でインプラントを行う予定の場合、骨が痩せないようにするために行う処置になります。

 

 

②GBR

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骨再生誘導法ともいいます。

この方法は、抜歯と同時に・または抜歯後しばらく経って痩せてしまった骨に対して行う手術方法です。

骨の状態によってGBRの難易度が変わりますが、基本的にGBRができることによってインプラントができる幅が広がりました。

前歯・奥歯に問わず、骨が痩せてしまっている場合、インプラントを行えるようにするために行う処置です。

 

 

③サイナスリフト・ソケットリフト

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上記のサイナスリフト・ソケットリフトは、上顎のインプラント予定部位に行う処置です。

鼻の横に、上顎洞と呼ばれる空洞があります。

上顎奥歯の根の先は上顎洞に近い位置にあります。

ですので、上顎奥歯を抜かなくてはならなくなり、上顎洞までキョリが少ない場合は上顎洞に骨を作る処置が必要になります。

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この手術方法が確立されてきたことにより、上顎のインプラントの適応範囲が広がりました。

インプラントが必要になる場合、多くは骨も吸収してしまっていて、インプラントをそのまま行うには骨の条件が厳しくなってしまっていることの方が多いです。

ですから、インプラントをご希望される場合、上記内容のどれかは必要と思っていただいた方がよろしいかと思います。

2、インプラント手術前に確認しなければならないこと

 

インプラントはすべての人に行えるものではありません。

下記内容に該当しないか術前に確認が必要です。

 

①全身疾患の有無

例えば、糖尿病があるような場合、術後感染のリスクが上がります。他にも高血圧、骨粗鬆症、精神疾患等にも注意が必要です。

 

②喫煙の有無

喫煙は血行を悪くします。インプラントは血液がインプラントに十分に絡むことにより骨と結合します。

ですので、血行を悪くする喫煙は、必然的にインプラントの失敗率を上げます。

 

③虫歯になりやすいタイプか?歯周病になりやすいタイプか?

インプラントが虫歯になることはありませんが、歯周病に感染するリスクはあります。

インプラント周囲炎といいます。

歯周病傾向の強い方は、インプラント周囲炎になるリスクは通常よりも高くなります。

もちろん、インプラント周囲炎は予防できます。

(これは次回に、、、)

 

④歯科医師・患者様間での信頼関係が構築できているか?

インプラント手術・骨造成術は外科的処置になるので、術後の感染のリスクや腫れ・痛みが出る可能性、期間・費用のかかる治療法です。

歯科医師はきちんとこれらを説明しなければなりませんし、患者様にも理解していただく必要のある部分もあります。

 

上記内容以外にも、いろいろと術前に確認しなければならないことはあります。

きちんとした術前の診査診断が重要になります。

 

 

3、インプラント手術後に気をつけなければならないこと

 

術後の短期的なものと、長期的なものがあります。

今回は短期的なものを列記します。

 

①痛み、腫れ、あざがでる可能性がある。

これらは必ず治りますが、治癒過程において起こりうることです。

 

②出血

にじむような出血が続く場合があります。

 

③うがい

洗口剤の使用は必須ですが、強いうがいは出血が止まらない・傷口が広がる・移植材が流れる等が起きますので、うがいのしすぎには注意してください。

 

④薬の服用

抗生物質は指定された日数分服用するようにしてください。

鎮痛剤は痛みがあるときに服用するようにしてください。

常用されている薬がある場合、アレルギーのある薬剤がある場合は、必ず事前にお知らせください。

 

⑤食事

基本的には制限はありませんが、術後1週間ほどは硬いもの・刺激の強いものは避けてください。

高カロリー・高たんぱく・ビタミンを積極的に摂取するようにしてください。

手術部位では噛まないようにしてください。

 

⑥喫煙

術後8週間は禁煙をお願いします。

 

⑦お酒・運動

術後4日ほどは避けていただきたいです。

 

⑧入浴

軽めのシャワー程度は問題ありませんが、長時間の入浴は避けてください。

 

⑨手術部位のケア

手術用の軟らかい毛の歯ブラシと、洗口剤での感染予防を行っていきます。

 

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

 

インプラントは歯がなくなってしまった箇所に行うことができる素晴らしい処置方法だと思いますが、きちんとした診査診断に基づいた手術が必要になります。

逆に言うと、きちんと時間をかけて話をしてくれ、さまざまな検査をしてくれる歯科医院の方が信頼できるかもしれません。

 

次回は、インプラント後に長期的に維持できるようにするためには?というテーマで書かせていただこうと思っております。

 

だんだんと寒くなる季節になっていきますが、お体にはお気をつけてお過ごしください。

 

 

医療法人社団 栗林歯科医院 第2診療所・院長  窪田悠

歯科医師窪田 悠

歯科医師の窪田悠です。 多くの方々に口腔健康を提供できるよう、 口腔健康観のさらなる向上と 質の高い治療を提供してきたいと思っております。 何卒、よろしくお願いいたします。

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