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歯並びと矯正について
生まれつきの歯並びは一人ひとり異なります。
矯正治療では歯並びや噛み合わせを正常な状態に戻す事により、虫歯や歯周病の予防、顎の痛み、コンプレックスなど様々な悩みに対応します。
特に上顎の成長がほぼ止まる11歳までの小児矯正治療においては、将来的に外科的治療の可能性が低減するなど患者様の負担を軽減し、より理想の歯並び、噛み合わせに近づけることができます。
また当医院では、顎の動きを測定できる最先端の検査機器・キャディアックスを導入しています。矯正治療全般や補綴物を作成する際にも使用できる機器ですが、当医院では顎関節症の検査に導入して、より根本的な治療に取り組んでいます。
精密検査や他科目との連携の必要性
矯正を行って理想の歯並びや噛み合わせの状態を得る前に、現状のお口の中の状態をCT、セファロ、キャディアックスなどで精密検査し、骨の状態、噛み合わせ、外形とのバランスなどを精査し、矯正の前に必要な治療がないかを確認します。
なぜなら虫歯や歯周病があったまま治療に入ってしまうと、症状を悪化させてしまう可能性があるからです。
また矯正治療はお口まわりのすべてのバランスを整える治療ですから、歯や骨を動かすだけでなく、矯正以外の各分野の専門医と連携して、トータルな治療にあたる包括的治療が必要となります。
年齢による矯正治療の違い
美しい歯並び、正しい噛み合わせをつくり出すための矯正治療には、成人矯正と小児矯正があり、治療の方法が異なるため、それぞれ該当する年齢の目安を設けています。
栗林歯科医院では、顎が成長過程にある11歳未満を小児矯正、11歳以上を成人矯正と位置づけています。
小児矯正は顎の成長過程に合わせて適切な治療が可能で、抜歯の必要性が低減するなど患者様の将来的な負担が少なく、治療の選択肢の幅が広いことが特徴です。
一方、成人矯正の場合、顎の成長が完了しているため、歯や骨を動かせる余地が少なく、抜歯や口腔外科手術が必要なケースがあります。しかし成人でも症状に合った矯正装置を使うことで、美しい歯並びと正しい噛み合わせをつくることは可能です。歯周病や虫歯を予防することができ、健康と美容を得ることにつながります。
歯並びの種類
1、叢生(そうせい)
一般的に乱ぐい歯とも言われる状態で、八重歯もこの一例です。歯の表面と高さが不揃いな状態になる、顎が小さくなっている現代人に多い歯の生え方です。
2、上顎前突(じょうがくぜんとつ)
上の前歯や上顎そのものが前方に出て、下顎が後退している状態で、一般的な出っ歯はこれに当てはまります。顎の骨に問題がある場合と、歯だけが前に出ている場合があります。
3、開咬(かいこう)
別名オープンバイト。奥歯を噛み合わせたとき上下の前歯が噛み合わず、すき間ができてしまう状態です。歯茎が乾きやすいため虫歯や歯周病になりやすくなり、噛み合う歯が少ないので顎関節症を発症しやすくなります。
4、下顎前突(かがくぜんとつ)、反対咬合(はんたいこうごう)
噛み合わせたときに上の前歯が連続して3本以上、下の前歯の後ろに重なってしまう、受け口とも呼ばれる状態です。上の歯のかぶさりがないため、下の歯の先端から根もとまで全て見えてしまうと同時に、前歯で上手く噛むことができなくなってしまいます。
5、過蓋咬合(かがいこうごう)
上の前歯が舌の前歯に深くかぶさった噛み合わせ。上の前歯が舌の前歯を1/3〜1/4程度以上覆っているケースで、噛み合わせによる顎関節症の主要な原因の一つです。
6、空隙歯列(くうげきしれつ)
顎に対して歯が小さい、先天的に歯の本数が足りないなどが原因で起こる状態で、一般的にすきっ歯とも呼ばれます。特に前歯の歯間が空いている状態を正中離開といいます。
7、交叉咬合(こうさこうごう)
下の歯が上の歯を覆ってしまっている状態。正中線(前歯の中心を通るライン)の上下位置がずれているケースも多く見られます。
歯並び等でお悩みなことがありましたら、無料相談を行なっておりますので是非ご相談ください。