唾液が多いとむし歯や歯周病になりにくいって本当?

今回は、唾液の役割についてご紹介します。

1.唾液の役割とは
2.唾液量が減る原因・症状
3.唾液量を増やすメリット
4.唾液が出やすくなるマッサージの方法

1.唾液の役割とは

唾液は、1日に1リットル〜1.5リットルの量が分泌されると言われています。
唾液の働きは、大きく分けて3つです。

・消化を助ける
・お口の清潔を保つ
・食べ物を飲み込みやすくする

唾液は、お口の中だけでなく、身体に入ってからも消化を助けるといった作用があります。

2.唾液量が減る原因・症状

唾液量が減ってしまうと、お口の中に悪影響が及びます。

唾液が減る原因として、

1)疾患がある(パーキンソン病・シェーグレン症候群・エイズ・糖尿病など)
2)生活習慣や環境によるもの(ストレス・口呼吸・不十分な口腔ケア・乾燥した室内など)
3)加齢に伴う機能低下(女性の場合更年期障害以降に多い)
4)薬の副作用によるもの(抗うつ病薬、血圧降下剤、他)

などが挙げられます。

※エイズの疾患が疑われる際は、唾液量の検査を行います

唾液量が減り、ドライマウス(口腔乾燥症)という状態になると、

1)むし歯・歯周病が悪化しやすい
2)ものの味を感じにくくなる
3)口内炎や口角炎になりやすい
4)口臭が発生しやすい
5)舌の痛みが起こる
6)ものが飲み込みにくく、誤嚥性肺炎を起こしやすくなる
7)会話がしずらい

といった症状が起こります。
6)にある誤嚥性肺炎とは、食べ物や飲み物などが気道に入り、お口の中の細菌が肺に入ることで起こる肺炎です。
主に食事の時に起こりやすく、高齢者に多いと言われています。
このような症状を起こさないためにも、唾液量を増やすことはとても大切です。

3.唾液量を増やすメリット

唾液量を増やすことで、下記のようなメリットがあります。

1)お口の洗浄・自浄作用が働く

唾液は、お口に残った食べ物のカスなどを洗い流してくれる作用があります。
食事中に咀嚼することで、唾液が多く分泌されます。

2)殺菌・抗菌作用がある

唾液は、お口の中の細菌の活性化を抑える働きがあります。
また、むし歯菌や歯周病菌の増殖も抑えてくれます。

3)緩衝作用がある

食事を行うと、お口が酸性に傾きます。
そして、酸性に傾いたお口は、歯が溶けて、虫歯になりやすくなります。
唾液の緩衝作用は、酸性に傾いたお口の中を、中性に保とうとしてくれる働きです。

4)保護・潤滑作用がある

唾液が分泌され、お口の中に潤いを与え、滑らかな状態を保つことで、お口の粘膜を保護する作用があります。
これにより、のど・舌の動きがスムーズになり、会話がしやすくなったり、食事しやすくなります。

5)再石灰化作用がある

食事によってお口の中が酸性に傾いて、溶けだしてしまった歯を修復する働きです。
この作用を再石灰化といいます。
再石灰化の作用が働くことで、むし歯リスクを軽減します。

画像引用元(アパガード)

4.唾液が出やすくなるマッサージの方法

唾液は、運動や刺激によっても分泌量が増えます。
そのため、話す・歌う・笑うなど、日常的に口を動かすこと自体が、もっとも手軽なトレーニングといえます。

さらに潤いのある健康なお口に近づける方法の一つとして、唾液腺マッサージがあります。

唾液を分泌する唾液線は、下記の3ヶ所にあります。

1)耳下腺
2)顎下腺
3)舌下腺

この3ヶ所をマッサージすることで、唾液の分泌が促されます。

画像引用元(キューピー株式会社)

1)耳下腺

耳下腺は、耳たぶの前方、上の奥歯辺りの頬の部分です。
酸っぱい食べ物を想像すると、すーっと唾液が出てくるところです。
指全体で優しく押しながらくるくる10回ほど回します。

2)顎下腺

顎下腺は、顎の骨の内側の柔らかい部分です。
指を当て、耳の下から顎の先まで3・4ヶ所を優しく5回ずつ押します。

3)舌下腺

舌下腺は、顎の先の尖った部分の内側、舌の付け根にあります。
下顎から舌を押し上げるように、両手の親指でゆっくり押します。
10回ほど繰り返します。

唾液は、日常的にお口の中にあるものですが、さまざまな役割があります。
お口の異常を感じたら、ぜひ一度、歯科医院にご相談くださいね!

栗林歯科医院 歯科衛生士 監修

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