アレルギーと歯科治療

今回はアレルギーと歯科治療についてお話します。

1.アレルギーとは

アレルギーというのは、アレルギーを起こす物質(アレルゲン)を体から除こうと、過剰な反応をしてしまうことです。
本来は、体にとって有害な物質を取り除く重要な反応なのですが、過剰に反応すると、アレルゲンがもたらす症状以上に過剰反応による症状が強くなってしまい、日常生活に支障が出ます。
反応の程度は人によって異なります、そのアレルギーが何によって起こって、体のどの部分に症状が出るかで病名が変わってきます。
例えば、気管支でアレルギーの反応が出て、気管支が狭くなると、咳や呼吸がゼイゼイするという症状が出て、「気管支喘息」になります。
花粉でくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが出てくると、「花粉症」になり、くしゃみで体内に入った花粉を体から出しています。
重篤な症状としてアナフィラキシーショックというものもあり、命に関わることもあります。

2.歯科に関わるアレルギー

歯科治療に関連するアレルギーは以下の3つが考えられます。

薬剤性アレルギー
ラテックスアレルギー
金属アレルギー

この3つについて詳しくご説明します。

■薬剤性アレルギー

薬剤アレルギーとは、薬によって生じるアレルギーのことです。
また、薬剤アレルギーは、薬疹と呼称される場合もあります。
ある薬が投与されると、その薬に対する抗体が体内で作られ、次に投与されたときに抗体がその薬を攻撃することで、さまざまな症状を引き起こします。
また、抗体が関与しない遅延型のアレルギーも起こります。
投与された薬の量が少量でも、アナフィラキシーショックなどの重篤な症状を起こすことがあります。
歯科医院では特に、抗生物質、消炎鎮痛剤などが処方されます。

少しでも、過去にお薬によって異常をきたしたことがある場合、必ず歯科医師に伝えて下さい!!

■ラテックスアレルギー

天然ゴム(natural rubber latex) 製品に接触することによって起こるじんま疹、 アナフィラキシーショ ック 、喘息発作などの即時型アレルギー反応をラテックス・アレルギ ーといいます。

患者様と医療従事者の感染を防ぐために、栗林歯科医院では常にグローブをして治療にあたっています。
そのグローブは、ラテックスという原材料から作られます。
なので、過去ゴム類などで痒み、発疹が出たことがある方は、必ず申し出てください。

また、ラテックスフルーツ症候群と言って、ラテックス抗原と果物や野菜に含まれる抗原との交差反応に起因し、ラテックスアレルギー患者の30~50%に発症することもあります。

簡単に言いますと。
アボガド、キウイ、バナナ、栗のアレルギーがある方も必ず申し出てください。

■金属アレルギー

金属アレルギーとは、金属に触れたり、金属を含む食べ物を食べることで起こるアレルギーです。
ニッケル・コバルト・クロムの3つの金属は、特にアレルギーが起こりやすいと言われています。

アレルギーの症状は、身体の広い範囲に赤みやかゆみ、ブツブツなどの皮膚症状が出たりなどです。
虫歯治療の際、銀歯などを入れた方でアレルギーを発症した場合は、お口の中がただれたり、全身に赤紫のブツブツが出たり、足の裏や手のひらに水ぶくれがたくさんできることがあります。

歯科医院で治療を行うときは、ご自身で金属アレルギーにならないように、予防ができます。
それは、詰め物・被せ物をセラミックという白い陶器の材質にすることです。

虫歯の治療時、金属アレルギーが気になる方は、当院の歯科医師にお気軽にお問い合わせくださいね。

これらのアレルギーによって、命に関わることがあります。
栗林歯科医院の歯科医師は問診、カウンセリングなどにより患者様の情報を確実に得て、事故がないよう努めてまいります。

栗林歯科医院 歯科医師 監修

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