歯を残す為の歯周外科

                  3)歯肉根尖側移動術 被せ物を行う予定の歯に行います。深い歯周ポケットの改善、清掃性の悪い歯肉の改善を行 います。 利点 お掃除のしやすい状態の歯肉になる。 歯周ポケットの再発が少ない 欠点 見た目の変化が大きい しみやすくなる場合がある         4)歯周切除術・整形術 お薬などで歯肉が増殖してしまった場合などに行います。歯肉が肥厚した骨の吸収のない仮 性ポケットを改善するため、歯肉の切除、形成を行います。 利点 お掃除のしやすい歯肉の状態になる 欠点 再発の可能性がある       5)歯冠長延長術(クラウンレングスニング) 被せ物を行う予定の歯に行います。被せ物があっていなかったり、歯肉の下に虫歯があると が歯周病が悪化する場合があります。そのために歯肉と骨を整えて歯肉の下の虫歯の除去、 適合の良い被せ物を被せられる環境にする。 利点 歯肉下の虫歯の除去ができる 歯の保存が見込める 審美性の改善(場合による) 欠点   歯がしみやすくなる可能性がある 審美性の悪化(場合による) スクリーンショット 2019-07-26 0.51.11 スクリーンショット 2019-07-26 0.51.21         6)歯周組織再生療法 垂直的な骨の吸収がある場合骨の再生を目的として行う手術です。 歯肉を開き、炎症のある組織を除去し、その中に骨の再生を誘導する製剤を入れ骨を再生し たい部位に歯肉が入り込まないように膜を敷きます。 骨の再生には骨移植とエムドゲインというタンパク質製剤を使用します。 骨移植に使用する骨製剤は状態によって使い分けをします。 自家骨→口腔内の多部位から採取したもの 他家骨→人由来のもの 異種骨→動物由来のもの 人工骨→人工的に作られたもの エムドゲインはジェル状の液体のため、骨の欠損状態によっては骨製剤を併用する場合があ ります。   利点 骨の再生が見込める 歯肉の理想的な付着が見込める 欠点 侵襲が大きい   スクリーンショット 2019-07-26 1.06.23                       7)歯肉歯槽粘膜治療 歯肉の退縮や清掃性の悪い歯肉形態の改善を目的として行う手術です。 歯肉歯槽粘膜治療には遊離歯肉移植術と結合組織移植術があります。 遊離歯肉移植術は、硬い歯肉が少ない清掃性の悪い歯肉形態の改善を目的として行われま す。 特に奥歯に行くにつれて硬い歯肉の少ない清掃性の悪い歯肉で行われることが多い。 手術部位を開き、上顎の歯肉から上皮のついた歯肉を採取し、手術部位に移植する。   利点 一度のオペで範囲の処置が可能 清掃性の良い歯肉の獲得 欠点 手術部位が2箇所になる(移植部位、供給部位) 歯肉の色などによる審美性の問題がある   スクリーンショット 2019-07-22 18.57.14スクリーンショット 2019-07-22 18.57.23         結合組織移植術は、歯肉の退縮により歯根が露出してしまった歯の歯肉を再生する目的で行 われます。前歯部などの歯肉や骨の薄い箇所で行われることが多い。 手術部位を開き、上顎の歯肉から上皮したの結合組織を採得し、手術部位に移植する。   利点 採得した歯肉に血液の供給が十分であれば成功率が高い 歯肉の色による審美性の問題が遊離歯肉移植術よりも良い 欠点   手術部位が2箇所になる(移植部位、供給部位) 上顎の歯肉が薄いとできない場合がある     スクリーンショット 2019-07-22 18.57.32 スクリーンショット 2019-07-22 18.57.39           8)分割抜歯 また、奥歯の歯は根が分かれておりその股の部分に細菌の感染が起こることがあります。 その場合は歯周組織再生療法や歯の分割、抜歯などを行なって股の部分の清掃性を改善する方 法が適用となる場合があります。   以上のように、歯周外科治療には多くのものがありますが、どの治療方法が適用か、どのようなリスクがあるのかは患者さんそれぞれによって変わってきます。 また、歯周病の改善、予防には普段からお口の中の状態を良くしておくことが大切です。そのためには初期治療(虫歯治療、歯磨きのチェック、歯科医院でのお掃除)を行ったのち必要であった場合歯周外科を行い、治療が終わった後も定期的な検診を継続することで健康なお口の中を保つ事ができます。 歯周病が気になっている方は一度ご相談ください。   医療法人社団 栗林歯科医院   歯科医師  川野裕貴子        ]]>

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