2014.07.04 治療中の見た目に配慮しながら出っ歯を治す

診療科目
  • 矯正歯科
  • 上顎前突(出っ歯)
  • ホワイトニング
術式・装置
  • 上顎前突の矯正治療/TADを使ったベネフィット、MEAWワイヤー
  • ホワイトニング/TION ホームホワイトニング
  • 嚥下機能異常/舌と唇の筋肉の訓練、上唇・舌小帯切除
治療期間
矯正治療準備:3週間、動的治療:2年6ヶ月 合計:2年7カ月

下顎が小さく、上顎が前に出てしまう上顎前突(出っ歯)でした。出っ歯が原因で無理矢理に唇を閉じようとしていたため、顎の部分の筋肉が緊張していました。また口が閉じづらいので、口の中が乾燥しやすく虫歯菌がつきやすくなっていたため虫歯治療も必要でした。

治療期間短縮と審美性を高めるため、小臼歯と親知らず合計8本を抜歯して歯を動かしやすくした後、TADを使った固定式矯正装置により歯の向きや出っ張りを整えて、出っ歯など歯並び全般を改善しました。さらにホワイトニングも行い、美しい口元を実現しました。

患者様の声

30代/女性/愛知県
私は高校生の頃から、歯並びにコンプレックスがありました。出っ歯で口が閉まらない状態だったのです。これまで矯正治療に踏み切れなかったのは、治療中、矯正装置が目立ってしまうからでしたが、歯の裏側に装着できるということを知り、矯正治療を決意しました。 治療についての説明がとても丁寧で、特に複雑な装置がどのような役割を果たすのかについて細かく説明していただき、十分理解することができました。
実際治療を始めると、歯の裏側に装置がついているので、歯磨きしづらい、食事の度に口の中を気にしなければならない、特に麺類を食べるとひっかかりやすい、といった難点があり、「矯正装置を外したい!」と思うことも一度や二度ではありませんでした。
そんな時、励みになったのが治療中に撮影した、自分の笑った横顔の写真です。自分で言うのもなんですが、「すごく、キレイになった」と思い、「最後まで頑張ろう!」と決意できました。また、先生方やスタッフのみなさんが「キレイに並んできたね」と励ましてくれたことも、治療を続けるモチベーションになりました。 矯正治療は、途中、大変なことが多いかもしれません。でも、治療を終えた後、私には満足感しか残りませんでした。特に私の場合、治療中に結婚することが決まり、結婚式の日取りに合わせて、矯正治療とホワイトニングを終えていただき、人生最高の日を自慢の笑顔で迎えることができました。

検査と診断

CTやデジタルレントゲン撮影を行い上顎前突(出っ歯)と診断しました。
また、いくつか虫歯も見られたため、その治療も並行して行いました。このケースの場合、実は抜歯しなくても対応できたのですが、見た目が気になると言う患者様の意向を尊重して上顎舌側矯正を採用する方向としたことや、治療期間が通常より1年程長くなってしまうことから、歯を動かしやすくしてより審美性を高めるために、小臼歯と親知らず合計8本の抜歯を行うことにしました。
また、嚥下機能異常も見られたため、舌と唇の筋肉の訓練と上唇・舌小帯切除が必要と判断しました。
矯正装置は、TADを使った固定式矯正装置を採用する方向で、上顎にはベネフィット、下顎にはMEAWを使用して、噛み合わせをしっかりとりながら、審美性の高い治療を行っていく計画を立てました。

予定治療期間:動的治療で約2年間

術式プロセス

まず抜歯を行い、虫歯を治療して、歯を動かすための準備を整えました。
今回のケースでは、抜歯することで治療期間が短縮されるほか、前歯を後ろに動かしやすくするためのスペースを確保することで、審美性が高められるというメリットがありました。一方で、抜歯により顎の幅が小さくなるために、顎関節症にかかりやすくなるというデメリットも懸念されたので、患者様には選択肢を示して、納得いただいた上で治療を進めていくことにしました。
上顎の矯正装置には、審美性を考慮して舌側矯正のベネフィットを採用しました。 また下顎には、最終的に唇側のワイヤー・MEAWワイヤーを入れる手法をとりました。下顎はストレートワイヤー(まっすぐなワイヤー)から始まり、5ヶ月ほどかけて5段階のストレートワイヤーを、MEAWワイヤーに変更していきます。
最初から太いワイヤーを入れると、痛みが出るなど患者様のご負担が大きくなってしまうため、細いワイヤーからスタートして太さを変えていきました。今回は、3段階目までが断面が丸く細いワイヤーを使用し、その後の2段階にはブラケットの構造的に力がかかりやすい、断面が四角いワイヤーにしました。最終的にはホワイトニングも行い、機能的で審美的にも理想に近い状態に仕上げることができました。

完了治療期間:2年7ヶ月